毎月の重たい月経痛…。月経困難症と会社でのストレスとの関係

働く女性の皆様、毎月の月経痛、どうされていますか?

 

・痛みはあまりないので普通に働いている

・痛みはあるが、痛み止めを飲んで働いている

・痛みはあり、痛み止めを飲んでいるが、痛みがあるまま働いている

・生活に支障が出るレベルで激しい痛みが襲い、仕事を休んでいる

 

私は子宮内膜症に伴う月経困難症があり、月経期間中は4、5日動けなくなるうえ、月経以外の期間でも激しい痛みに襲われています。

痛みに鎮痛剤は効かなくなってしまいまったため、婦人科に通って治療しています。

こんな私ですが、就職するまでは月経痛とはほぼ無縁でした。

痛み止めもいらないほどでしたが、就職、現場配属を機に激痛へと変化。

私の中では会社のストレスと月経との因果関係があるという思いでいっぱいですが、実際のところはどうなのだろうか。

と気になったので、仕事のストレスと月経困難症に関する研究結果をご紹介します

f:id:nachi_cinnamo:20190402143256j:plain

 

ハンガリーの働く女性の月経困難症と仕事のストレスとの関連を調べた研究

働く女性にとってベストな国ランキング2017

経済協力開発機構OECD)加盟国29ヶ国を対象に、男女の高等教育、労働力率、賃金、育児費用、育休の権利、GMAT(ビジネススクールの候補生)、議員や管理職の占める割合など10項目を加重平均して算出したランキングです。

 

今回の研究において対象となったハンガリーのランキングは…9位!

(日本は28位。29ヵ国中28位…。)

 

日本より女性が働きやすい環境が整っているハンガリーにおける月経困難症の研究です。

 

ハンガリーで働く女性の仕事と月経困難症

ハンガリーで働く女性2,722人に1時間ほどのインタビューをしてデータを取っています。

 

・毎日の活動が制限されてしまうほどの痛みが伴う女性は722人、15%。

・月経困難症女性のBMIは低い

・月経困難症女性は、職場での影響力が低い

・月経困難症女性への同僚からのサポートは少ない

・月経困難症女性の仕事に対する不満レベルは少し高かった(有意差なし)

・職場で中等度および高度の影響力のある女性は、影響力なしの女性と比較して月経困難症のリスクが低い

・同僚からのサポートが中程度および高い女性は月経痛のリスクが低い

 

研究結果から考えられること

職場環境が月経困難症と関係がある

職場での影響力の低さ、周囲の理解やサポートの低さ、仕事に対する不満の高さ等が月経困難症の女性で見られたということは、これらがストレスとなって月経困難症になっている可能性があるということです。

昇進しにくい?

ハンガリーのように女性が働きやすい環境があったとしても、月経困難症である場合、管理職など影響力のある地位につきにくいと考えられます

月経痛による生産性の低下が評価に響いているのではないでしょうか

今回の横断的な研究では、影響力がないことがストレスとなって月経困難症になっているのか、月経困難症になってしまったから影響力のある地位につけないのかははっきりとわかりませんが、月経困難症による生産性低下による人事評価への影響の可能性は十分にあります。

日本における「有給消化できない理由」に上がってくる「人事評価が下がる恐れ」に近い結果ですよね。

 

理解がないことがストレス

また、月経困難症である人への配慮、サポートが少ないという点も驚きました。

これは月経困難症だからサポートが少ないのか、サポートが少なくてストレスがたまったから月経困難症になったのか、今回の横断的な研究結果ではわかりかねますが、周囲の理解や配慮は月経困難症の女性にとって大きな問題ということがわかりました。

 

やせ型女性は月経困難症のリスクが高いということは…

月経困難症の女性のBMIが低かったという結果から、正常な月経と体脂肪は関係があるといえそうです。

日本人は世界的に見てもやせ型なので、もしかすると月経困難症の女性がハンガリーよりも多いのではないでしょうか。

 

おわりに

ハンガリーという女性が働きやすい環境が整っている国における月経困難症の研究をご紹介しましたが、日本という女性がまだ働きにくい環境の国においてはもっと色濃く月経困難症と仕事のストレスとの因果関係が見れるのではないかと思います。

 

もし月経痛がつらい場合は、ピルによる月経の調整等、症状を軽くする術はあるので婦人科の受診をおすすめします。

しかし、今回紹介したように、ストレスが原因でつらい月経痛に襲われている場合、婦人科の受診だけでは症状が軽くならない場合があります。

その場合は、心療内科にも足を運ぶべきかなと思います。

心療内科は怖いところではありません。

ストレスフルな社会に置かれれば、心の風邪もひきます。

お薬の処方だけでなく、カウンセリングも受けられます。

 

ご無理なさらず、病院の受診をお勧めします。

f:id:nachi_cinnamo:20190402143356j:plain

参考文献

https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/01674820701804423